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「ヤバい統計学」を読んだ

「ヤバい統計学」を読んだ

全5章で各章に2つのエピソードとともに統計的思考について書かれている。

  1. ファストパスと交通渋滞
  2. ホウレン草とクレジットカード
  3. 大学入試とハリケーン保険
  4. ドーピング検査とテロ対策
  5. 飛行機事故と宝くじ

まとめるのが面倒なので面白いと思った1章についてだけ書く。


1章が交通渋滞とディズニーの待ち時間について書いてあった。統計的な思考として、平均ではなく偏差に着目すべきという話。平均でならしてしまうと本来の重要な部分が見辛くなるので、偏差、分散をみることが必要ということで、確かにと思った。
それと、面白かったのが以下のあたりの実際の待ち時間と感覚的な待ち時間は異なるという話。

学者も賛同しているように、数学的な問題やエンジニアリングの難問をはるかに超えている。
人間と心理学と感覚の問題なのだ。
その基本原理は―感覚的な待ち時間と実際の待ち時間は同じではない―は、数多くの研究で実証されている。
たとえば、エレベーターホールに鏡を設置すると、待ち時間の感覚がにぶる。
鏡に映った自分の姿をみている時間は、待ち時間に加えないという傾向があるからだ。

交通渋滞の待ち時間の話でランプメータリングという手法を使うことで、実際の待ち時間は減っているものの、感覚的な待ち時間が増えたからクレームが来たということだった。ディズニーではアトラクションの待っているときに、ストリートパフォーマンスなど、さまざまな手段で感覚的な待ち時間が短くなる工夫をしているというもの。


基本的に統計にまつわる話が書かれていて参考になるのだけど、個人的にはどちらかというと統計を取っているだけでは見逃してしまう可能性のある待ち時間の話は面白かった。


ヤバい統計学

ヤバい統計学

  • 作者: カイザー・ファング,Kaiser Fung,矢羽野 薫
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2011/02/19
  • メディア: 単行本
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